流れる(別府に持って来た10冊の本シリーズ)

あけましておめでとうございます(*⁰▿⁰*)

新年一発目のブログは「別府に持って来た10冊の本シリーズ」の続きを書いていこうと思います。

今日紹介する本は

幸田文著 流れる 新潮文庫

です。

どうですかこの渋い表紙。縦縞です。縦縞がどうしたんだって思うでしょ?

新潮文庫の幸田文作品は着物の柄になっているものが多いんです。

幸田文さんの作品は着物の描写や履物の描写が私生活で着物を着ている人独特の生々しさがあるので、僕も着物好きとしてとても参考になります。

さて、本題に入りましょう。

僕はこの流れるという小説を何度か繰り返し読んでいます。とてもおもしろい小説です。しかし、読むのにとても時間がかかります。最初に読んだ時は読み始めてから読み終えるまでに1年以上かかったかな。

なんでそんなに時間がかかったかと言うと、物語の中で激しく引き込まれるような場面が無いからだと思います。逆に半日とか1日で読み終えてしまう本というのは、物語の中にグッと入り込んで、感情移入して、おもしろい!早く続きを読みたい!というようなライブ感があります。

流れるという小説は本当に流れるように生きる人たちの物語です。躍動感のある文章ではありません。ゆっくり時間をかけて1冊の本を読んでみたいという人には是非おすすめです。

1年以上かけて流れるを読み終えた時の感覚は何とも言えない気持ちでした。なんか読書レベルが上がったような気がしましたね(笑)

ゆっくり時間をかけて1冊の本を読むという贅沢を教えてくれたのもこの本です。

そして流れるのと流されるのは違うんだとこの小説は教えてくれました。どうせ主流に乗れないなら流されるんじゃなくて、流れるように生きてみようと思わせてくれた心強い小説です。

さて今日はこの辺で終わりにしようかな。

幸田文さんの作品は好きな作品が多いので今度また紹介します。最後にあらすじを全文引用して終わりにします。

それではまた。

流れる あらすじ

梨花は寮母、掃除婦、犬屋の女中まで経験してきた四十すぎの未亡人だが、教養もあり、気性もしっかりしている。没落しかかった芸者置屋に女中として住みこんだ彼女は、花柳界の風習や芸者たちの生態を台所の裏側からこまかく観察し、そこに起る事件に驚きの目を見張る……。華やかな生活の裏に流れる哀しさやはかなさ、浮き沈みの激しさを、繊細な感覚でとらえ、詩情豊かに描く。

 

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